PCとスマホでV2Rayの設定を共有する方法|サブスクリプション・共有リンク・バックアップ

サブスクリプションの共有、ノード単位のリンクやQRコード、設定のバックアップと復元を比較。v2rayNとv2rayNG間の移行方法と注意点を解説します。

この記事の概要

PCとスマホを日常的に併用するなら、両方の端末に同じサブスクリプションを追加するのがおすすめです。ノードを一時的に移す場合は共有リンクかQRコード、同じクライアントを再インストールする場合は設定のバックアップを使います。方法によって引き継げる内容は異なります。この記事では、デスクトップ版v2rayNとAndroid版v2rayNGの操作を紹介し、ノードの設定、クライアントの設定、通信の振り分け方を区別して解説します。「同じノードを使う」ことと「すべての設定が同期される」ことを混同しないようにしましょう。

1. サブスクリプション・ノード共有・バックアップの違い

V2Rayはプロキシ技術のコアプロジェクトで、v2rayNとv2rayNGはノードを管理し、コアを利用するクライアントです。クライアントのデータベース、画面設定、コアの実行設定はそれぞれ別のものです。PCで動作する設定ファイルが、スマホでそのまま復元できるバックアップとは限りません。

「設定を共有する」とは通常、両方の端末で同じサーバー情報を使うことを指します。ローカルポートやシステムプロキシ、Androidのアプリ一覧まで共有するわけではありません。移行したい内容を先に確認し、それに合った方法を選ぶと、やり直しを減らせます。

同じサブスクリプションURL

おすすめ

各端末からサブスクリプションサービスにアクセスしてノード情報を取得します。サーバーアドレスやポートが変わった場合も、それぞれで更新すれば新しい情報を取得できます。PCで手動変更したノードをスマホに送信したり、ルールを同期したりする機能ではありません。

おすすめの用途:PCとスマホを継続して併用し、ノード情報をサブスクリプションサービスで管理する場合。

ノード単位の共有リンク・QRコード

現在のノード情報を一時的なスナップショットとして別の端末に渡します。QRコードはテキストを別の形で伝える手段であり、暗号化ではありません。ノード情報が後から変更された場合は、再共有するか手動で修正する必要があります。

おすすめの用途:ノードを一時的に移す場合や、サブスクリプションがなく手動設定のみの場合。

クライアント設定のバックアップ

バックアップ対象はクライアントやバージョンによって異なり、グループやノード、一部の設定が含まれる場合があります。バックアップ形式は統一されていないため、v2rayNのデータファイルをv2rayNGの復元用ファイルとしてそのまま使うことはできません。

おすすめの用途:同じクライアントの再インストールや機種変更、大量の設定を変更する前の保存。

2. PCとスマホに同じサブスクリプションを追加する

まず、サービス提供元から両方のクライアントで使えるサブスクリプションURLを入手します。URLにはアクセストークンが含まれることが多いため、全文を正確にコピーし、チャットアプリによる改行の挿入や末尾の欠落に注意してください。以下では一般的な日本語UIの項目名を使います。バージョンによってサイドバーやその他のメニューにある場合は、「サブスクリプショングループ設定」など同等の機能を探してください。

  1. PCにサブスクリプションを追加

    v2rayNで「サブスクリプショングループ」→「サブスクリプショングループ設定」を開き、新しいグループを作成します。「別名」と「任意アドレス(Url)」を入力して保存してください。別名はこのPC上で識別するためのもので、もう一方の端末には影響しません。

  2. PCでノード一覧を更新

    メイン画面に戻り、「サブスクリプショングループ」→「すべてのサブスクリプションを更新(プロキシを経由しない)」を選択します。サブスクリプションURLへのアクセスに既存のプロキシが必要な場合は、「すべてのサブスクリプションを更新(プロキシを経由)」を使います。後者を利用するには、接続可能なノードが必要です。

  3. スマホにサブスクリプションを追加

    v2rayNGのサイドメニューから「サブスクリプショングループ設定」を開き、「+」をタップします。「備考」と「任意アドレス(Url)」を入力し、同じサブスクリプションURLを貼り付けて保存してください。手動ノードのサーバーアドレス欄にサブスクリプションURLを入力しないでください。

  4. スマホでグループを更新

    設定一覧に戻り、対象のサブスクリプショングループに切り替えます。右上のその他メニューから「現在のグループのサブスクリプションを更新」を選びます。ノードが表示されたら1つ選択して接続ボタンをタップします。初回接続時は、Androidの案内に従ってVPN接続を許可してください。

  5. 両方の端末で接続を確認

    両方の端末で選択中のノードと実行ログを確認してから、アクセス可能なHTTPSページを開きます。遅延の数値だけで判断せず、ページが最後まで読み込まれることを確認してください。サブスクリプションの更新成功とプロキシ接続の成功は別です。

おすすめの構成:ノードの取得元は共通、端末の設定は個別

デスクトップ版:v2rayN
  • 同じサブスクリプションURLを追加し、端末ごとに更新します。
  • ノードの要件に合ったコアを選び、デスクトップ側のルーティング設定はそのまま維持します。
  • 必要に応じてシステムプロキシまたはTUNを有効にします。ほかのプロキシ制御ソフトとの同時実行は避けてください。
Android版:v2rayNG
  • 同じサブスクリプションURLを追加し、使用するノードは端末ごとに選びます。
  • Xrayコアを使い、ノードが必要とする機能に現在のバージョンが対応しているか確認します。
  • アプリごとのプロキシ設定は個別に行い、Androidのバックグラウンド実行制限も確認します。

両方の端末で更新すれば、ノードの取得元は共通にできます。ただし、更新日時、選択中のノード、ローカルルールは端末ごとに保存され、リアルタイムで双方向に同期されるわけではありません。

自動更新も端末ごとに設定する必要があります。デスクトップで一度更新すれば、スマホの一覧もすぐに変わるとは限りません。スマホを長時間起動していない場合や、バックグラウンド動作が制限されている場合は、まず手動更新してからサブスクリプションが無効かどうかを判断してください。

3. 共有リンクやQRコードでノードを1つ移行する

手動設定のノードが1つだけなら、移行のためにサブスクリプションサービスを新設する必要はありません。v2rayNのサーバー一覧を右クリックすると、ノードの共有やエクスポートを選べます。共有リンクをクリップボードにコピーするか、QRコードを表示してください。メニュー名はバージョンによって多少異なります。対象が現在選択中のノードであり、サブスクリプションURL全体ではないことを確認しましょう。

vmess://とvless://は、ノード共有リンクでよく使われるプロトコルのプレフィックスです。サブスクリプション更新URLに決まった形式があるわけではありません。QRコードにサブスクリプションURLが格納されている場合もあります。スキャン後はクライアントの認識結果を確認し、内容が読み取れただけで移行完了と判断しないでください。

設定項目確認する内容不足している場合の症状
サーバー・認証情報アドレス、リモートポート、ユーザーID、プロトコル接続できない、またはサーバー側で認証を拒否される
トランスポート層TCP、WebSocket、gRPC、パス、Host、サービス名ポートには到達するが、アプリのリクエストが失敗する
セキュリティ層TLS、サーバー名、REALITY使用時に必要な公開鍵やショートIDなどハンドシェイクに失敗する、またはログに設定の不一致が表示される
ローカル設定ルーティング、DNS、システムプロキシ、アプリごとのプロキシノードには接続できるが、一部のアプリがプロキシを経由しない

4. バックアップは復元用、クライアント間の移行には共有形式を使う

クライアントのバックアップとコアのJSONでは目的が異なります。前者はクライアントのデータを復元するためのもので、後者はコアの実行に必要なインバウンド、アウトバウンド、ルーティングなどを記述します。JSONファイルを別のクライアントにコピーしても、サブスクリプショングループや更新スケジュール、画面設定は自動で復元されません。

  1. まず利用環境を記録。移行元クライアントのバージョン、使用中のコア、インストール方法、バックアップの日付を記録します。アップグレード前のバックアップも残し、新しいバージョンで上書きされたデータだけにしないでください。
  2. バックアップ機能を優先。現在のバージョンで「設定」またはその他のメニューに設定のバックアップ・エクスポート・復元機能がある場合は、対応する機能を使い、対象範囲を確認してください。名前が似ていても、ファイル形式が共通とは限りません。
  3. デスクトップのファイルをバックアップする場合は先に終了。データフォルダーをバックアップする場合は、まずタスクトレイからv2rayNを終了し、プロセスが停止したことを確認してから、実際のユーザーデータフォルダーをコピーします。ポータブル版とインストール版では保存先が異なることがあります。実行ファイルだけをコピーしないでください。
  4. 復元前にもう一度バックアップ。移行先の現在のデータを保存し、まずは同じバージョンで復元を確認してください。移行元のデータベースファイルを別のクライアントのフォルダーに直接上書きしないでください。
  5. 復元後に権限を再設定。コアのパス、ローカルポート、システムプロキシ、AndroidのVPN権限を確認します。別の端末にファイルをコピーしても、システム権限は自動で許可されません。

v2rayNからv2rayNGに移行する場合、通常はサブスクリプションまたはノードだけを移し、ルーティングとDNSは手動で再設定します。Androidのアプリごとのプロキシ設定は、スマホにインストール済みのアプリを参照するため、PCのプロセスやシステムプロキシ設定から直接インポートできません。新しい端末に対象のアプリがなければ、以前の選択をそのまま適用することもできません。

5. ノードが同じでも、ポートと通信の入口は端末ごとに確認

ローカルの待ち受けポートを端末間で統一する必要はありません。PC上の127.0.0.1はPC自身を指し、スマホ上の同じアドレスはスマホ自身を指します。スマホからこのアドレスを使ってPCのプロキシポートにアクセスすることはできません。通常のマルチデバイス利用で、PCのLAN向け待ち受けを開放する必要もありません。

443
HTTPSで一般的なリモートポート。実際の値はサーバー設定に従う
10808
ローカルプロキシポートの例。実際の待ち受けポートはクライアントで確認

この2つの数値は異なる階層のポートを示しており、変更を推奨する固定値ではありません。サーバーポートはノード情報と一致させる必要があります。ローカルポートは端末内のアプリが接続するためのもので、クライアントで設定できます。ローカルポートにリモートポートを誤って入力すると、通常は接続に失敗します。

6. サブスクリプションURLとQRコードは認証情報として管理

サブスクリプションURLからは、保有者がノード一式を取得できる場合があります。ノードのQRコードにも、接続に必要な認証情報が含まれている可能性があります。どちらも一般的な製品紹介リンクとは異なります。スクリーンショットやクリップボードの履歴、端末間のクラウド同期によって、別の端末に送るつもりだった情報が長期間残ることがあります。

次の順に進めるとスムーズです。まず両方の端末でサブスクリプションの取得元をそろえ、次にそれぞれで使用可能なノードを選び、最後に通信の入口とルーティングを個別に調整します。一時的な共有で移行できるのは個別のノードだけで、完全バックアップは主に同じクライアントの復元に使います。この3つを分けて管理すれば、端末を替える際に引き継がれる設定と再設定が必要な項目を把握できます。

サブスクリプションでノードの取得元を統一し、ローカルのルーティングとシステム権限は個別に設定します。

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